瞑想とは、実際には何をすることか
お香や華やかな宣伝文句を取り払うと、瞑想は小さな、くり返しできるひとつの動作です。呼吸のようなシンプルなものに注意を置き、心がそれていくたびに、それに気づいて連れ戻す。それだけです。心がそれるのは失敗ではありません。それること自体が、練習なのです。「気づいて戻る」の1回1回が、ジムでバーベルを1回持ち上げるのと同じ、筋トレの1回分にあたります。
なぜこれが大事なのか。多くの初心者が、5分のあいだに心が40回それただけで「自分は瞑想に向いていない」と思い込んでしまうからです。40回それたなら、40回の練習ができたということ。うまくいかなかったのではなく、中身の濃いセッションだったのです。
研究でわかっていること(誇張なしで)
誇張を抜きにすると、研究の全体像はこうです。マインドフルネスに基づく実践には、ストレス、不安の症状、くよくよと考え続けること(反すう)をほどほどに減らすという確かな裏付けがあり、睡眠や集中力にも一定の裏付けがあります。英国の国民保健サービスや、米国国立補完統合衛生センターといった公的な保健機関も、おおむねこうした控えめな言い方で説明しています。複数の研究をまとめた分析(メタ分析)では、効果は小さいものから中程度で、ほかの能動的なセルフケアと同じくらいです。治療が必要なときに、その代わりになるものではありません。
パンフレットには書かれない、正直な注意点がふたつあります。ひとつは、効果は続けてこそ得られるということ。研究で調べられているのは、数週間にわたる短い毎日の練習であって、一度きりの気合いの入った1時間ではありません。もうひとつは、少数ながら、特にトラウマを経験したことのある人の中には、集中的な練習でかえって心がざわつく人がいることです。思い当たるなら、短くする、目を開けたまま行う、体を動かす方法にする(あるいはやらない)のも、正当な選択です。瞑想は道具であって、義務ではありません。そしてはっきり言えば、治療でも、医療の代わりでもありません。
呼吸10回の練習
蓮華座で20分座るのは、いったん忘れてください。初日は、呼吸10回だけです。
- どこでもいいので座る。椅子でも、ソファでも、停めた車の中でも。背すじは楽にまっすぐ、目は閉じるか、視線をやわらかく落とします。
- いつもどおりに呼吸し、吐く息を数える。1から10まで。ほかに工夫はいりません。
- 途中で数がわからなくなったら(必ずなります。それが1回分の練習です)、何も考えずに1から数え直します。
- 10まで来たら、終える。本当にそこでやめましょう。楽なうちにやめておくからこそ、明日もまた座れます。
呼吸10回は、だいたい1分です。もっと長くするのは、2週間毎日続けてから考えましょう。セッションが長く感じたら、増やすのが早すぎたということ。研究の多くは、1日10〜20分ほどのセッションを使っています。1時間座っても、ごほうびはありません。
初心者が陥りやすい4つの罠
- 「頭を空っぽにできない」。誰にもできません。そもそも、それは練習の目的ではないのです。頭がいっぱいだと気づくこと。それこそが練習です。
- 増やすのが早すぎる。毎日の質の良い1分は、張り切って始めて木曜日には途切れる20分に勝ります。
- セッションを採点する。「今日は良かった」「今日はだめだった」と考えるのも、心がまたいつもの癖を出しているだけ。意味のある物差しはひとつだけです。やった、ということ。
- 落ち着くのを待ってから始める。すでにリラックスしているときだけ瞑想するのは、いわば初級モードの練習です。そわそわして気が進まない日のセッションこそが、力を育てます。そして、やさしいガイドが最後まで支えてくれるのも、そういう日です。
一度きりで終わらせず、習慣にする
習慣づくりのガイドの内容は、そのまま瞑想に当てはまります。瞑想は、典型的な「続けにくい習慣」だからです。はじめは効果が目に見えず、後回しにしやすく、きっかけがなければ1週間で消えてしまいます。要点をまとめると、こうです。小さくする(呼吸10回)。「もし…なら…する」プランで、いつやるかを決める(「ノートパソコンを閉じたら、1分座る」)。記録は大らかにつける(週に5日できていれば十分です。1日休んでも、その月の「連続フリーズ」が1回使われるだけで、連続記録は途切れません)。そして、1回ごとのセッションではなく、ひと月単位で判断する。気分の記録と組み合わせれば、初心者なら誰もが抱く「これって効いているの?」という疑問に、うたい文句ではなく、自分自身のデータが静かに答えてくれます。
ガイド付きタイマーが役立つとき
呼吸を10回数えるのに、アプリは要りません。道具が本当に役立つのは、中だるみの時期です。新鮮さは消えたのに、習慣はまだ固まっていない数週間。タイマーがあれば、時計を何度も見なくて済みます。ときどき画面に出るガイド(「そっと意識を呼吸へ戻しましょう」)は、長く心がそれたときに引き戻してくれます。音や、あえて選ぶ無音は、その時間を一日のほかの時間から切り分けてくれます。そしてセッションの記録が、目に見えない練習を目に見えるものに変えてくれます。
BrightLogのガイド付き瞑想は、まさにこの中だるみの時期のために作りました。長さを選び、音を選びます(無音も選べます。音はアプリに入っていて、すべてオフラインで再生されます)。ガイドは次々に話しかけてくるのではなく、長めの間隔をおいて、そっと現れます。セッションは目標に組み込むこともできます(タスクの種類「ガイド付き瞑想」)。そうすれば、練習が気分や連続記録のすぐとなりに並びます。やさしいリマインダーの「呼吸する」からは、目標とは関係なく、1分・3分・5分の呼吸の休憩として同じタイマーを開けます。中だるみの時期に必要なひと声が、ロック画面に届くのです。そして日記のほかの記録と同じく、いつ、どれだけ座ったかの記録もデバイスの中に残ります。アプリ内のレッスンにもはっきり書いてあるとおり、ここでもくり返します。これは心の健康のための習慣であって、治療でも、医療の代わりでもありません。
